一般的な治療期間と通院回数
治療内容 | 治療期間 | 通院回数 |
---|---|---|
全体的な 矯正歯科治療 |
2年~3年半 | 24回~42回 |
第一期治療 (子供) |
1年~2年 | 12回~24回 |
第二期治療 (子供) |
2年~2年半 | 24回~30回 |
部分矯正治療 | 1年~2年 | 12回~24回 |
保定治療 | 最低でも 2年~3年 |
年に2回程度 |
矯正歯科治療に伴う一般的なリスクや副作用
矯正治療中に起こる可能性のある症状
- 矯正装置装着後の違和感、不快感、痛みが生じることがありますが、数日から1~2週間で慣れてきます。
- 装置により口内炎ができることもあります。
- 歯の動き方には個人差があります。そのため、予想された治療期間が延長する可能性があります。また短くなることもあります。
- 歯の表面についている装置周囲が磨きにくくなるために、虫歯や歯周病が生じるリスクが高まります。指導した歯磨きを実践していただき、お口の中を清潔に保つことが大切です。
- 歯根が吸収して短くなることや、歯頚がやせて下がることがあります。
- まれに歯と骨が癒着して歯が動かないことがあります。過去に歯をぶつけたりして癒着する場合があります。
- 歯の神経が障害を受けて壊死することがあります。
- お口を開け閉めする際に「関節に痛み、異音、運動障害」が生じることがあります。
- 金属アレルギー症状が出ることがあります。
- 歯の形態修正、咬み合わせの調整をする可能性があります。
- 上記の症状により当初予定した治療計画を変更する可能性があります。
- 装置を誤飲する可能性があります。
治療後に起こる問題
- 装置を外す際にエナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物が破損する可能性があります。
- 治療後のかみ合わせにあったかぶせ物や修復のための歯の治療が必要になる可能性があります。
- 保定装置を指示通り使用しないと歯並びや噛み合わせの後戻りが生じる可能性があります。
- 顎の成長発育により咬み合わせや、歯並びが変化する可能性があります。
- 親知らずの影響で咬み合わせや歯並びが変化する可能性があります。また歴令変化でも歯並びや咬み合わせが変化する可能性があります。
- 上記の症状が生じたら再治療が必要になる場合もあります。
- 治療は一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。
治療に対する協力が重要
- 動的治療中の受診頻度は4週間前後です。予約日を守らないと通院間隔が長くなり治療期間も延長する場合があります。
- 装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院など、治療には患者さんの協力が必要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
- 可撤式の装置の使用方法や管理方法は指示を守らないと装置の破損や紛失につながり歯の後戻り生じる可能性があります。特に保定装置の管理は重要です。